文献詳細
文献概要
臨床報告
1年以上生存中の甲状腺未分化癌の1例
著者: 相吉悠治1 牛尾浩樹1 植野映1 添田周吾1 藤本吉秀2 金沢暁太郎3 佐久間秀夫4
所属機関: 1筑波大学臨床医学系外科 2東京女子医科大学内分泌外科 3自治医科大学消化器一般外科 4筑波大学基礎医学系病理
ページ範囲:P.1299 - P.1303
文献購入ページに移動甲状腺未分化癌は,その発生頻度は低いが一度発症すると治療は困難を極め,1年以内にその大多数が死亡し,5年生存率はほとんど0といつた疾患である1).
われわれの施設では甲状腺未分化癌症例に対して放射線療法,化学療法,手術療法を組合せた積極的な治療を行つている.治療成績は決して満足すべきでないが,2例の1年以上生存例を得ており,その内の4年半を経過し再発なく生存している1例を報告する.
掲載誌情報