文献詳細
文献概要
特集 消化器外科医のための血管外科手技
消化器外科における血管損傷
著者: 三島好雄1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1321 - P.1326
文献購入ページに移動 外科手術の偶発傷としての血管損傷は,いかに細心の注意を払つても外科医は誰でも一度は経験する.とくに癌の拡大根治手術が一般化されつつある今日ではその危険も大きい.血管損傷に対しては迅速な対応,処置が必要で,その処置を十分に心得ておくことが要求される.
血管損傷は修復することが理想的であるが,側副血行が存在し,結紮しても虚血性変化がおこりにくい場合には必ずしも修復しなくてもよい.また,臓器によつて血行遮断にも時間的制約がある.したがつて,それぞれの血管についてこれらの条件を把握しておく必要がある.
血管損傷は修復することが理想的であるが,側副血行が存在し,結紮しても虚血性変化がおこりにくい場合には必ずしも修復しなくてもよい.また,臓器によつて血行遮断にも時間的制約がある.したがつて,それぞれの血管についてこれらの条件を把握しておく必要がある.
掲載誌情報