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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻11号

1985年10月発行

文献概要

特集 消化器外科医のための血管外科手技

血管合併切除と再建のコツ—門脈

著者: 阪口周吉1

所属機関: 1浜松医科大学第2外科

ページ範囲:P.1337 - P.1343

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 胆道,膵癌切除52例のうち15例において門脈合併切除を行つた.再建は端々"さしこみ吻合",4点固定の結節縫合を原則としたが,2例ではグラフト移植を必要とした.肝門部の分岐部切除,門脈左枝—本幹吻合では特殊な配慮を要する.門脈再建に起因する術死,合併症を認めず,本手術は本質的には安全な手術である.しかし術後早期及び晩期の吻合部狭牢はかなり高率に認められる.適応の決定には術前の門脈造影の十分な検討が必要であり,時に移植を余儀なくされる事態も考慮すべきである.本手技上のポイント,難点などについて述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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