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文献抄録
Dieulafoy病
著者: 大谷吉秀1 石引久弥1
所属機関: 1慶応大学医学部外科
ページ範囲:P.1372 - P.1372
文献購入ページに移動 Dieulafoy病は異常に太い胃粘膜下動脈が破綻し,急性大量出血を起こす疾患である.Gallard(1884)がこれを最初に報告したがDieulafoyがその特異性をとりあげたので,彼の名がつけられ,Dieulafoy病,──潰瘍,──びらんなどと言われている.内視鏡的診断法の発達した今日でも,胃の高位に生ずる直径数mmの粘膜欠損は見過されやすく,直接,致命的な大量胃出血を起こすにもかかわらず,十分認識されていない.粘膜裂離のMallory-Weiss症候群とは異なるが,混同されやすい.
本疾患の約40例が報告されているが,内視鏡的診断法・電気凝固法についてはほとんど述べられていないので,この点を中心に,最近の自験6例を報告した.
本疾患の約40例が報告されているが,内視鏡的診断法・電気凝固法についてはほとんど述べられていないので,この点を中心に,最近の自験6例を報告した.
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