文献詳細
文献概要
臨床研究
甲状腺シンチグラフィーによる甲状腺結節の診断—99mTcおよび201Tlシンチグラフィーの3方向撮像による検討
著者: 相吉悠治1 松本邦彦2 牛尾浩樹1 秋貞雅祥2 植野映1 添田周吾1 山下亀次郎3
所属機関: 1筑波大学臨床医学系外科 2筑波大学臨床医学系放射線科 3筑波大学臨床医学系内科
ページ範囲:P.1397 - P.1403
文献購入ページに移動甲状線結節に対する補助診断法として,甲状腺シンチグラフィー,甲状腺軟X線撮影法,超音波検査法,穿刺吸引細胞診等が広く用いられている.甲状腺シンチグラフィーは,癌症例の約70%が診断できるので有用とする者1,2)と,良悪性の鑑別には役に立たないとする者3-5)があり,施設によつてその取り扱い方は様々である.
数年前より甲状腺シンチグラフィーの新しい核種として201Tlが導入され,甲状腺結節の良悪性の診断に有用との報告もある6).我々は,最近の甲状腺結節手術症例についてのシンチグラフィーの有用性を検討したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
掲載誌情報