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臨床研究
肛門部手術における仙骨硬膜外麻酔—自験例11,736例の検討を中心に
著者: 佐々木一晃1 石山勇司2 中山豊2 宮下秀隆2 後藤幸夫1 長谷川格1 国本正雄1 戸塚守夫1 早坂滉1
所属機関: 1札幌医科大学第1外科 2札幌いしやま病院
ページ範囲:P.1405 - P.1407
文献購入ページに移動仙骨硬膜外麻酔(caudal anesthesia,以下仙骨麻酔)は,幼小児の麻酔として近年有用であるとの報告は多々認められる1-3).しかし,成人において麻酔範囲,手技等の問題より手術麻酔として一般的でなく,腰椎麻酔がその大部分を占めている2)のが現実である.つまり,痔核などの肛門部手術においても,低位腰椎麻酔またはサドルブロックなどの脊椎麻酔が常用されている.
著者らは,肛門部手術に仙骨麻酔を常用し,その術中,術後の患者管理の容易さと安全性などの有用性を認めたので,これまでに経験した約12,000例の検討とともに,若干の文献的考察を加えて報告する.
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