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臨床研究
直腸癌に対する前方切除術—自験63例の検討
著者: 神田裕1 蜂須賀喜多男1 山口晃弘1 深田伸二1 石橋宏之1 加藤純爾1
所属機関: 1大垣市民病院外科
ページ範囲:P.1409 - P.1413
文献購入ページに移動直腸癌の手術術式は時代とともに変遷し,1908年Milesらによつて発表された腹会陰式直腸切断術は癌の根治性にすぐれているため,直腸癌の基本術式としてひろくうけいれられてきた.しかし人工肛門造設のために患者の生活面は著しく障害され,機能面からは問題のある術式である.そのためさまざまな肛門機能温存術式が検討され,排便機能面からは低位前方切除術がもつとも適していると考えられている1).
当院では直腸癌の根治術式として腹会陰式直腸切断術,前方切除術のほかHartmann法を施行しているが,前方切除術は1974年から1983年までの10年間に63例に行われた.自験例の概要,成績を紹介し,低位前方切除術をめぐる問題点について述べる.
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