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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻12号

1985年11月発行

文献概要

特集 肝硬変合併患者の手術と管理

術中管理と手術方針—肝癌手術

著者: 中西昌美1 五十嵐究1 佐藤直樹1 佐野秀一1 内野純一1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1513 - P.1518

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 肝癌の切除率の向上は,近年の画像診断の進歩によるところが大であるが,併存病変としての慢性肝炎,肝硬変症によりその切除量は大きく制限される.多くは中等度以上の肝障害例であり,術前の病態把握は術中・術後管理および手術方針に直接関与するもので,慎重な検討と判断が重要である.
 手術方針としては術前の肝予備能などを参考に術中の肝肉眼的所見,腹水のcontrolの状態,その他総合的に決定されなければならず,また術中管理は術前の代謝変動の把握を十分に行つたうえで,麻酔医ともよく協力して行うことが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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