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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻12号

1985年11月発行

特集 肝硬変合併患者の手術と管理

術後管理の工夫

著者: 上山泰男1 浮草実1 田中純次1

所属機関: 1京都大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1525 - P.1530

文献概要

 肝硬変合併患者の術後の病態はおのおのの症例,および時期によりことなり,術後の肝のredox state(NAD/NADH)を血中で反映するケトン体比(acetoacetate/β-hydroxybutyrate比,正常値,糖負荷時0.7以上)の変化として表現される.この低下につれて術後合併症の頻度が増し,0.4以下では多臓器障害に至る,redox stateの低下は肝のみならず,全身性の代謝失調,各臓器の機能障害を包括しているものであり,術後管理の目的はこの低下を防止し,上昇を計ることである.この観点より具体的治療法について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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