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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻12号

1985年11月発行

臨床報告

盲腸憩室炎を契機に発見された虫垂憩室の1例

著者: 田中忠良1 大西博三2 兼定博彦3

所属機関: 1愛媛労災病院外科 2愛媛労災病院病理 3山口大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1609 - P.1612

文献概要

はじめに
 虫垂憩室は比較的まれな疾患であるが,欧米では1974年の時点ですでに1,300例以上の報告がみられ1),憩室炎による急性虫垂炎に酷似した臨床症状の発現ならびに重篤な合併症の発生によつて注目されている2).他方,本邦では佐藤ら3)によれば1984年現在で41例の報告がみられるに過ぎず,とくに術前診断例はわずかに2例である.われわれは盲腸憩室炎患者にみられた虫垂憩室の術前診断例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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