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シリーズ・がん集学的治療—いま,放射線療法は・5
胆道癌の腔内照射
著者: 真崎規江1 池田恢1 黒田知純1
所属機関: 1大阪大学医学部放射線科
ページ範囲:P.1705 - P.1711
文献購入ページに移動胆道癌は比較的稀な疾患であつて,発育速度が遅く,限局性であることが多いが,また,急速に周囲組織へ進展するものがあつて,生存率は低く,数%以下とされている.手術が唯一の治療手段とされてきたが,部位の関係から完全摘出ができる場合は多くはない1-5).姑息的治療としては,さまざまな形のバイパスが試みられ,胆道の閉塞症状の改善によつてその役割が果せるが6,7),根治的治療とはなり得ない.
一方,胆管癌は従来は放射線に低感受性と考えられ,放射線治療の役割はほとんどないとされていたが,最近の研究結果では,それほど低感受性ではなく,根治的,あるいは姑息的放射線治療が行われて,少数例ではあるが長期生存例が認められている8-11).しかし,通常の外部照射では,しばしば強い副作用をともなうので,これのみでの根治的治療には限界がある.
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