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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻2号

1985年02月発行

特集 腹膜炎治療のノウ・ハウ

的確な診断をどうするか—画像診断

著者: 秋本伸1 磯部義憲2 福島靖彦2

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科 2東京女子医科大学消化器放射線科

ページ範囲:P.189 - P.195

文献概要

 腹膜炎の診断は腹部触診を中心に行われるもので,画像診断はむしろその原因解明のために用いられるものである.画像診断法のうちその意味で寄与し得るものは(1)単純X線撮影,(2)消化管造影,(3) X線CT,(4)血管造影,(5)超音波検査 などであり,これらによつて腹膜炎と関連して得られる所見について記した.(1)では消化管穿孔に伴う遊離ガスとcolon cut-off sign等異常腸管ガス像が,(2)では穿孔時のガストログラフィン造影が,(3)では膿瘍,浸出液,ガスの貯留や胆嚢炎,膵炎の所見等が,(4)では外傷時の動脈性出血点について等が,(5)では胆嚢炎,膵炎,腹腔内膿瘍,異物,臓器損傷等の所見が,診断上有意義と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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