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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻2号

1985年02月発行

特集 腹膜炎治療のノウ・ハウ

手術のノウ・ハウ—膵・胆道疾患

著者: 勝見正治1 青木洋三1

所属機関: 1和歌山県立医科大学消化器外科

ページ範囲:P.239 - P.244

文献概要

 腹膜炎への進展を推測させる症例に対する治療のコツの第一は内科的治療に見切りをつけ外科的治療に転換するタイミングであり,第二はこの際の手術術式である.手術のタイミングを逸しても,また手術侵襲が過度となつても所期の目的を達し得ない.急性膵炎にあつては膵授動術兼膵床ドレナージ術とtriple-stomyが,急性胆嚢炎,胆管炎にあつては胆嚢摘出術もしくは何らかの方法による胆道ドレナージが必要最小限の術式として要求される.本稿ではこの基本術式につき,私達が最近経験した症例に基づき解説を加えたが,この類の手術の究極の目的は救命ということにあり,根治手術は時として二次的な性格を帯びても致し方ないことは銘記すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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