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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻2号

1985年02月発行

臨床報告

術前脾動脈塞栓が有用であつた脾機能亢進肝細胞癌の1切除例

著者: 竜崇正1 渡辺義二1 向井稔1 山本義一1 菊池俊之1 有我隆光1 長島通1 高在完1 碓井貞仁1 小高通夫1 佐藤博1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.301 - P.305

文献概要

はじめに
 日本における肝細胞癌の大部分は肝硬変を合併しており,外科治療上最大の問題点となつている.切除の可否および切除範囲の決定のために種々の肝機能予備力の検討がなされている1).しかし中には脾機能亢進のため,白血球数や血小板数が減少し,肝機能は十分でも感染や出血を危具して切除を断念せざるをえない場合もある.われわれはかかる症例に対して部分的脾動脈塞栓術(partial splenic embolization)を施行し,白血球,血小板を増加させてから安全に根治切除し得た1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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