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特集 癌のSurgical Emergencies
胆道癌による閉塞性胆管炎
著者: 伊藤俊哉1 角田司2 押渕徹2 山口哲磨3
所属機関: 1長崎大学医療技術短期大学部 2長崎大学医学部第2外科 3長崎県立島原温泉病院外科
ページ範囲:P.363 - P.368
文献購入ページに移動外科的治療として一期的手術を44例に,二期的手術を66例に行つた.二期的手術の初回手術は減黄術であり,総ビリルビン値は,平均16.1±8.3mg/dlより5.4±5.0mg/dlへと改善した.手術死亡率は一期的手術が31.8%,二期的手術が13.6%を示し,有意差を認めた.以上より,本症の治療のfirst choiceは減黄術であり,全身状態の改善を計り,切除可能例に対しては可及的に切除を行うべきであることを強調した.
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