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臨床報告
反復する大量出血を起こした小腸Crohn病の1例
著者: 牧角寛郎1 丸田憲三2 田中俊正1 満田和信1 石沢隆1 出石寛2 西満正1 中村敬夫3 田中貞夫3
所属機関: 1鹿児島大学医学部第1外科 2社会保険宮崎江南病院 3鹿児島大学医学部第2病理
ページ範囲:P.547 - P.550
文献購入ページに移動Crohn病は,消化管壁を非連続的に全層にわたつて侵す非特異的肉芽腫性炎症性疾患として知られている.その成因としては,細菌,Virus,免疫学的異常,遺伝的素因の他,環境因子等が考慮されているが詳細は不明である.本症は一般には腹痛,下痢,体重減少などを主症状として発症してくるが,今回,我々は大量下血を主訴に入院し,術前検査にて小腸Crohn病と診断,手術を施行した症例を経験したので,その診断・手術適応・術式等について若干の文献的考察を加え報告する.
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