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消化管の縫合不全および瘻孔閉鎖に対するフィブリン接着剤の臨床応用(第2報)
著者: 中村紀夫1 坂口友次朗1 田村茂樹1 原伸一1 長尾房大1
所属機関: 1慈恵会医科大学第2外科
ページ範囲:P.569 - P.573
文献購入ページに移動フィブリン接着剤は,生理的な凝固機序の原理を利用して,創部に多量のフィブリン塊を形成し,組織接着と創傷治癒機転の促進を計ろうとするものである.消化管縫合における補助材料として1,2)のみならず,治癒障害による難治創の治療にも応用できる可能性がある.
消化管縫合における治癒障害は,縫合部局所の条件と全身的条件によるが,局所的条件のなかには,手技的な要因として縫合法の選択や縫合材料の選択,術者の技術も含まれる.
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