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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻5号

1985年05月発行

講座 腫瘍マーカー—適応と限界・1【新連載】

膵癌

著者: 高見博12 尾形佳郎12 阿部令彦12

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科 2現・東京電力病院外科

ページ範囲:P.663 - P.666

文献概要

はじめに
 膵癌の早期発見は最近急速に進歩している画像診断法を駆使しても困難であり,糖尿病や閉塞性黄疸をきつかけに進行した癌になつて診断されることが多い.
 一方,CEA,ferritin,RNaseなどの現在の腫瘍マーカーの多くは臨床的に満足しえるものではない.その中で著者らは膵疾患のスクリーニングにはamylase,ela—stase 1などが,さらに膵疾患のうちで,膵癌の診断には糖鎖抗原CA 19-9や膵癌胎児抗原(POA)などが比較的有用と考えている.本稿ではそれらのうちCA19-9とPOAを中心に膵癌診断の臨床的適応と限界について述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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