文献詳細
臨床報告
馬蹄腎を伴つた腹部大動脈瘤の1手術例
著者: 市来正隆1 佐々木久雄1 前山俊秀1 大熊恒郎1 奥山吉也1 葛西森夫1
所属機関: 1東北大学医学部第2外科
ページ範囲:P.701 - P.703
文献概要
馬蹄腎を伴つた腹部大動脈瘤の手術は,1956年Julianにより初めて報告されて以来1),現在まで世界で37例が報告されているにすぎない.常に問題となる点は,馬蹄腎そのものの形態,位置と腎動脈の数,起始走行が手術操作上に及ぼす影響である.最近,われわれは馬蹄腎を伴つた腹部大動脈瘤の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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