icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻6号

1985年06月発行

特集 がん・画像診断の死角

肝臓

著者: 伊藤徹1 針原康1 三條健昌1 出月康夫1 万代恭嗣2

所属機関: 1東京大学医学部第2外科 2社会保険中央総合病院外科

ページ範囲:P.89 - P.105

文献概要

はじめに
 超音波断層法(US),コンピュータ断層撮影(CT)の進歩に伴つて肝疾患に対する画像診断は様相を一変しつつある.肝腫瘍の存在診断を目的とした肝シンチグラフィーは特殊な例を除いては不要のものとなりつつあり,血管撮影(SAG)も単なる腹腔動脈造影だけでは,US,CTで得られる所見以上のものが少ないため,超選択的造影やpharmacoangio—graphyが要求されるようになつている.
 一方,US,CT,SAGともに,肝腫瘍の存在診断・質的診断・部位診断に関して,診断能には差がありそれぞれに死角とも表現されるべき問題点がある.そこで今回は主として肝癌の診断,手術適応の決定という面から,これら各種画像診断の死角ともいうべきものをとり上げつつ,各診断法が何を目的とした検査であるべきかを論じてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら