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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻6号

1985年06月発行

特集 がん・画像診断の死角

乳房

著者: 深見敦夫1 霞富士雄1

所属機関: 1癌研究会付属病院外科

ページ範囲:P.167 - P.191

文献概要

はじめに
 われわれの施設では,乳房疾患の診断には触診を主とし,マンモグラフィーと超音波を補助診断として結論を導き出すよう努めており,それ以外の補助診断法は積極的にはとり入れていない.針生検,生検等の観血的診断は3者の総合診断でどうしても統一的な解答が得られない場合に限つて施行している.時代の趨勢からみて生検の比重が増加してくるであろうが,日本は米国とは社会情勢は異なつており米国の様な補助診断法をほとんど重視しないで生検一辺倒な思考方法は決して診断学の進歩といえるものではなく,われわれは生検をしないですむ努力を最大限払うことが診断学の進むべき道と考えている.
 本項では3つの診断法,といつても触診は経験と個人差,主観による事が大きいため,ここでは触れない事とし,マンモグラフィーと超音波についてそれらの死角を中心として利点,欠点を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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