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臨床報告
いわゆる頸部食道憩室(非Zenker)の1例
著者: 吉田隆行1 田中承男1 佐藤伸一1 神吉豊1 栗岡英明1 岡隆宏1
所属機関: 1京都府立医科大学第2外科
ページ範囲:P.823 - P.825
文献購入ページに移動上部消化管造影の発達,普及により,最近では食道憩室はそれほどまれな疾患ではなくなつた1-3).頸部食道に発生する憩室ではLannier-Hackermann's spaceに生じる,いわゆる"Zenker憩室"が多く,頸部食道の他の部位に発生することはまれで,本邦では10数例の報告があるに過ぎない.最近,第Ⅰ〜第Ⅱ胸椎の高さで,左前側壁に発生した頸部食道憩室を経験したので報告すると共に,主として上部食道憩室について考察を加える.
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