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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻7号

1985年06月発行

文献概要

臨床報告

閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞の2手術治験例

著者: 椎名巌造1 高橋里美1 磯田昇1 大森典夫1 安部裕之1 高橋浩一1

所属機関: 1長井市立総合病院外科

ページ範囲:P.827 - P.829

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はじめに
 骨盤は各種の筋層,筋膜により被覆されているが,恥骨,坐骨,寛骨により囲まれ骨盤腔の前方に位置している閉鎖孔より脱出するヘルニアを閉鎖孔ヘルニアと呼んでいる.本疾患は,1724年のPierre Arnaud de Ronsilの報告1)以来,現在までに500例2)を越え,本邦でも,1926年の川瀬の報告3)以来,田中らの統計4)によると,1981年までに136例報告されている.最近,われわれは,閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞の2手術治験例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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