icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻7号

1985年06月発行

文献概要

臨床報告

後腹膜Castlemanリンパ腫の1例

著者: 杉浦勇人1 仲西直治1 佐藤康幸1 竹内元一1 藤本牧生1 舟橋啓臣1 水野茂1 近藤達平1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2外科

ページ範囲:P.839 - P.842

文献購入ページに移動
はじめに
 Giant Lymph nodes hyperplasia(いわゆるCastlemanリンパ腫)は1954年はじめてCastlemanがHyperplasia of mediastinal Lymphnodesと記載1),ついで1956年Localized mediastinal lymph node hyperplasia resembling thymomaとして報告した2).以来Castlemanリンパ腫とよばれ,本邦においても1958年3)Inadaらの報告以来すでに100例以上に達している.しかし腫瘍の多くは胸腔内ことに縦隔,肺門部に発生するとされ,後腹膜における発生はまれである.最近われわれは後腹膜に発生し術前診断が困難で,手術操作も腫瘍の位置的問題,血行の豊富さなどのため難渋をきわめた44歳の男性の症例を経験したので若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?