文献詳細
臨床報告
腹部鈍的外傷後の遅延性小腸狭窄の1例
著者: 松下昌裕1 蜂須賀喜多男1 山口晃弘1 堀明洋1 広瀬省吾1 深田伸二1 宮地正彦1 碓氷章彦1 渡辺英世1 石橋宏之1 加藤純爾1 神田裕1
所属機関: 1大垣市民病院外科
ページ範囲:P.843 - P.846
文献概要
受傷時に軽症と考えられて保存的に治療された腹部鈍的外傷の患者が,数日から数週後に腸閉塞症状を来す場合がまれにある.われわれは,受傷後8日目から腸閉塞症状を生じ,29日目に開腹手術を行い,軽快させることができた外傷性小腸狭窄の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
掲載誌情報