文献詳細
特集 噴門部癌の手術術式—適応と根拠
文献概要
非開胸術式の一つとして著者らは胸骨縦切開,縦隔経路の手術を9年間に79症例に対して施行した.本術式の適応としては食道に進展のある胃癌(噴門癌)のうち浸潤型で3cm,限局型で4cm未満のものとし,これを越えるものは開胸術式をとることにしている.切除範囲では膵脾合併切除を積極的に行うこと,リンパ節郭清では下部胸腔内リンパ節郭清の意義などを強調した.
手術成績では1例の直死を除いた症例の5生率は26.4%,治癒切除例のそれは47.2%であつた.
手術成績では1例の直死を除いた症例の5生率は26.4%,治癒切除例のそれは47.2%であつた.
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