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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻8号

1985年07月発行

文献概要

特集 噴門部癌の手術術式—適応と根拠

開胸術式—私はこうしている

著者: 鈴木博孝1 鈴木茂1 喜多村陽一1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター外科

ページ範囲:P.913 - P.923

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 食道浸潤胃癌の外科治療成績は不良である.経験例を基に問題点,手術手技とその根拠について述べる.現行の術式は左開胸開腹・横隔膜切開・下部食道切除胃全摘兼膵脾合併切除でRoux-en Y食道空腸吻合を行つている.郭清はリンパ節のみならず脈管侵襲も考慮し,R2郭清+R3,R4重点郭清を行つている.胸腔内リンパ節No.108以下を郭清,ときに横隔膜裂孔部,脚部も切除する.No.110,No.111の転移率は左開胸例で13.6%,6.8%である.No.10,No.11の転移率は10.4%,16.7%と高く,膵脾合併切除は必要である.治療成績は条件を一定にすると左開胸+膵脾合併切除が,開胸,開腹単独,開腹+膵脾合併切除より予後良好で5生率45%,10生率28%であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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