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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻8号

1985年07月発行

講座 腫瘍マーカー—適応と限界・3

消化管の癌(食道,胃,大腸)

著者: 戸部隆吉1 前谷俊三2 丸岡康洋1 飯島庸介1 西川俊邦1 内藤厚司1

所属機関: 1京都大学医学部第1外科 2京都大学医学部手術部

ページ範囲:P.953 - P.957

文献概要

はじめに
 癌診断の最近の進歩といえば,まず腫瘍マーカーによる血清学的診断と,US(超音波)とCT(コンピューター断層撮影)による画像診断が挙げられる.ところが消化管の癌はその内腔の上皮から発生するため,内視鏡やX線造影など消化管内面を観察できる検査法が今なお有力な検査法であることに変りはない.これに対して本稿では腫瘍マーカーが大腸,胃,食道などの癌の診断,治療にどのような役割を演じ,どのようなインパクトを与えたか,さらにその限界はどこにあるのかを検討することにする.なお腫瘍マーカーとしては,次々と新しいものが報告されているが,本稿ではCEAを中心に,消化管の癌に対して評価の定まつてきたものだけを取り上げることにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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