文献詳細
臨床報告
十二指腸球部へ脱出した胃脂肪腫の1例
著者: 進藤丈1 蜂須賀喜多男1 山口晃弘1 近藤哲1 堀明洋1 広瀬省吾1 深田伸二1 宮地正彦1 碓氷章彦1 渡辺英世1 石橋宏之1 加藤純爾1 神田裕1
所属機関: 1大垣市民病院外科
ページ範囲:P.985 - P.988
文献概要
胃脂肪腫は胃良性腫瘍のなかでもまれなものであり,一般的には胃粘膜下腫瘍として経験され,術前に脂肪腫と確定診断されることはほとんどない.また胃隆起性病変が十二指腸球部に脱出することも比較的まれな現象である.われわれは,十二指腸球部脱出を呈し,CTで術前診断しえた胃脂肪腫の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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