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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻9号

1985年08月発行

カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・1

急性・亜急性胆嚢炎

著者: 武藤良弘1 山田護1 岡本一也2 内村正幸3

所属機関: 1琉球大学医学部第1外科 2浜松医療センター病理 3浜松医療センター外科

ページ範囲:P.1013 - P.1015

文献概要

原因,胆嚢病変の経時的変化
 急性胆嚢炎は通常胆石嵌頓による胆嚢管閉寒(cystic duct obstruction)を示すacute obstructive chole—cystitisの型で発生する.したがつて,急性胆嚢炎の発生には胆嚢管閉塞が不可欠であるが,これに胆嚢動脈の閉塞(cystic artery occlusion)が加わることが必要とする考え1)と,胆汁がlithogenic bileであることが必要とする考え2)とに2分される.
 このようにして発生した急性胆嚢炎は経時的にうつ血・浮腫,出血壊死,膿瘍形成へと変化していく.この急性胆嚢炎は発生2〜3週後より鎮静化し,胆嚢内の壊死物質,膿瘍などは崩壊,吸収され,壁内膿瘍は肉芽組織に置換され,亜急性胆嚢炎へと推移する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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