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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻9号

1985年08月発行

Report from overseas

食道アカラシアに対するDiaphragmatic Graft手術の遠隔成績について

著者: 于永顕1

所属機関: 1藩陽市立第四病院胸部外科

ページ範囲:P.1081 - P.1083

文献概要

はじめに
 食道アカラシアは比較的まれな疾病であるが,外科の治療を必要とする場合が多い.しかし,その手術方法に関してはHeller粘膜外筋切開術の変法である前壁切開が比較的広く行われているが,必ずしも十分に満足できる手術方法ではない.すなわち,露出した粘膜下層の屈曲,癒着,瘢痕などによる再狭窄が問題になり,また十分な筋切開を得ようとすれば穿孔,術後逆流性食道炎の発生を招く危険が増大する.われわれは1962年から食道アカラシアに対してDiaphragmatic Graft手術を採用して56例を治療し,6ヵ月から21年にわたるfollow—upを行い,この手術術式に対する評価およびその問題点を明らかにしたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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