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文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻9号

1985年08月発行

文献概要

外科医の工夫

腹部大動脈高位閉塞症の手術に対するバルーンによる大動脈遮断法の効用について

著者: 岡本好史1 粟津篤司1 中山健吾1 松本雅彦2 曾根田純一2

所属機関: 1島根医科大学第1外科 2京都大学医学部心臓血管外科

ページ範囲:P.1123 - P.1126

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はじめに
 腹部大動脈分岐部のatherosclerosisと血栓症による閉塞は,その特異な臨床症状より,Leriche症候群と呼ばれている.
 閉塞は,始めは分岐部付近に限局してみられるが,緩慢な経過をたどつて次第に上方に波及し,まれには腎動脈分岐部周辺部におよぶことがある.病変が腎動脈分岐部の高さまでおよぶものを特に高位腹部大動脈閉塞,high aortoiliac occlusion,iuxta-renal aortic occlus—ionあるいはhigh Leriche syndromeと称し,病態および外科治療法について検討されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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