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外科医の工夫
腹部大動脈高位閉塞症の手術に対するバルーンによる大動脈遮断法の効用について
著者: 岡本好史1 粟津篤司1 中山健吾1 松本雅彦2 曾根田純一2
所属機関: 1島根医科大学第1外科 2京都大学医学部心臓血管外科
ページ範囲:P.1123 - P.1126
文献購入ページに移動腹部大動脈分岐部のatherosclerosisと血栓症による閉塞は,その特異な臨床症状より,Leriche症候群と呼ばれている.
閉塞は,始めは分岐部付近に限局してみられるが,緩慢な経過をたどつて次第に上方に波及し,まれには腎動脈分岐部周辺部におよぶことがある.病変が腎動脈分岐部の高さまでおよぶものを特に高位腹部大動脈閉塞,high aortoiliac occlusion,iuxta-renal aortic occlus—ionあるいはhigh Leriche syndromeと称し,病態および外科治療法について検討されている.
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