icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科40巻9号

1985年08月発行

文献概要

臨床報告

Stewart-Treves syndrome(Postmastectomy Lymphangiosarcoma)の1例

著者: 野口昌邦1 北林一男1 藤井久丈1 橋本哲夫1 滝川豊1 宮崎逸夫1 富田勝郎2 寺畑信太郎3 松原藤継3 筑田正志4 津田宏信5

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科 2金沢大学医学部整形外科 3金沢大学中央検査部病理 4筑田外科医院 5国立金沢病院外科

ページ範囲:P.1143 - P.1146

文献購入ページに移動
はじめに
 Stewart-Treves syndromeは,乳房切断術後の浮腫のある上肢に発生するリンパ管肉腫である.本症は1948年,Stewart & Treves1)が6症例を報告して以来,欧米では約200例以上の報告がみられるものの2-4),本邦では私共が文献を渉猟する限り14例の報告を認めるにすぎず8-16),稀な疾患といえる.今回,私共は乳房切断術後16年目に浮腫のある前腕に発生したStewart-Treves syndromeの1例を経験したので,本邦文献報告例を集計すると共に若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?