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臨床報告
Stewart-Treves syndrome(Postmastectomy Lymphangiosarcoma)の1例
著者: 野口昌邦1 北林一男1 藤井久丈1 橋本哲夫1 滝川豊1 宮崎逸夫1 富田勝郎2 寺畑信太郎3 松原藤継3 筑田正志4 津田宏信5
所属機関: 1金沢大学医学部第2外科 2金沢大学医学部整形外科 3金沢大学中央検査部病理 4筑田外科医院 5国立金沢病院外科
ページ範囲:P.1143 - P.1146
文献購入ページに移動Stewart-Treves syndromeは,乳房切断術後の浮腫のある上肢に発生するリンパ管肉腫である.本症は1948年,Stewart & Treves1)が6症例を報告して以来,欧米では約200例以上の報告がみられるものの2-4),本邦では私共が文献を渉猟する限り14例の報告を認めるにすぎず8-16),稀な疾患といえる.今回,私共は乳房切断術後16年目に浮腫のある前腕に発生したStewart-Treves syndromeの1例を経験したので,本邦文献報告例を集計すると共に若干の文献的考察を加え報告する.
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