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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻1号

1986年01月発行

特集 胆嚢隆起性病変をどうするか

診断上の問題—エコーのpitfallと補助診断法

著者: 木本英三1 中澤三郎2 内藤靖夫2 山雄健二2 森田敬一2 乾和郎2 大沼俊和2 船川武俊2

所属機関: 1名古屋大学医学部検査部 2名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.31 - P.34

文献概要

 エコーの普及に伴い胆嚢隆起性病変の発見される頻度が高くなつてきた.同時にその鑑別診断が臨床上の重要な問題となつてきている.経腹壁的エコーでは,10mm以上の大きい隆起では腺腫や腺癌である可能性が高く,またエコー輝度の強い隆起はコレステロールポリープであることが多いといいうるにすぎず,鑑別診断には大きな限界がある.超音波内視鏡では,隆起の形状,表面像,内部構造を鮮明に描出できるため,コレステロールポリープとそれ以外の隆起との鑑別が可能である.さらに,胆嚢癌においては,胆嚢壁層構造の破壊の有無より壁深達度の診断が可能であり,今後胆嚢隆起性病変の診断には不可欠の診断法となつていくであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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