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特集 胆嚢隆起性病変をどうするか
診断困難例の治療方針—私はこうしている
著者: 高橋渉1 益子啓1 田中純一1 大和田康夫1 鈴木範美1 佐藤寿雄1
所属機関: 1東北大学医学部第1外科
ページ範囲:P.35 - P.39
文献購入ページに移動0.5cmより大きい単発性病変に対しては,1.0cmまではたとえ腺癌であつても早期と考えられるので,一応,経過観察とする.しかし,自験例からみて50歳以上の女性の場合には手術をすすめる.病変が1.0cmをこえる場合には現状では手術適応と考える.ただし,排泄性胆嚢造影やERCで腺筋症と診断されるものは経過観察としてもよい.また,結石を合併する隆起性病変はしばしば,質的診断が困難となるので手術適応とする.
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