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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻1号

1986年01月発行

文献概要

特集 胆嚢隆起性病変をどうするか

診断困難例の治療方針—私はこうしている

著者: 高橋渉1 益子啓1 田中純一1 大和田康夫1 鈴木範美1 佐藤寿雄1

所属機関: 1東北大学医学部第1外科

ページ範囲:P.35 - P.39

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 術前の超音波検査で胆?に隆起性病変が指摘された69例のうち,摘出胆嚢で病変が確認された51例をもとに,0.5cm以上の単発性病変を診断困難例としてその治療方針について述べた.
 0.5cmより大きい単発性病変に対しては,1.0cmまではたとえ腺癌であつても早期と考えられるので,一応,経過観察とする.しかし,自験例からみて50歳以上の女性の場合には手術をすすめる.病変が1.0cmをこえる場合には現状では手術適応と考える.ただし,排泄性胆嚢造影やERCで腺筋症と診断されるものは経過観察としてもよい.また,結石を合併する隆起性病変はしばしば,質的診断が困難となるので手術適応とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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