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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻1号

1986年01月発行

文献概要

特集 胆嚢隆起性病変をどうするか

診断困難例の治療方針—私はこうしている

著者: 蜂須賀喜多男1 山口晃弘1 磯谷正敏1 松下昌裕1

所属機関: 1大垣市民病院外科

ページ範囲:P.41 - P.46

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 近年,画像診断法の発達と共に,胆嚢隆起性病変に遭遇することが多くなつて来た.隆起性病変の主なものは,コレステロールポリープ,限局性腺筋腫症,腫瘍性病変(腺腫,癌腫)であるが,自験例を含めて,それらの各種画像診断法,手術適応,手術方法について考察した.
 画像診断法の中心は超音波検査であるが,各種画像診断法を併用しても,特に小隆起性病変では質的診断の困難な場合が多い.手術適応は,胆石合併例,有症状のコレステロールポリープ,限局性腺筋腫症,腫瘍性病変である.腫瘍性病変は,最大径10mm以下でも.癌腫の症例があること,腺腫も癌の有力な前駆病変であるという考えから,積極的に手術する方針である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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