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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻1号

1986年01月発行

Topics・1【新連載】

NMR imaging(MRI)の臨床応用

著者: 宮川昭平1 眞野勇2 吉田英夫2 五島仁士2

所属機関: 1東芝中央病院外科 2東芝中央病院放射線科

ページ範囲:P.77 - P.81

文献概要

核磁気共鳴現象(nuclear magnetic resomance,NMR)とNMR信号強度分布の画像化(computer tomographic imaging)
 強い一定方向の静磁場と,静磁場強度に応じた波長で直角方向から印加される電磁波パルスとによつて,原子核の陽子の回転運動に変化が起こり,エネルギーレベルの変動によつて,磁場の中におかれた物質から電磁波が放出される現象を核磁気共鳴という1,2)(図1).
 現在臨床で用いられる装置は,生体内に広範かつ大量に分布し,共鳴を起こし易い水素原子核の陽子プロトン(1H)を対象としている.外観はX線CT装置に似ており,X線管と検出器とが,磁石とアンテナとに置きかわつたような構造で,生体断層面から出される共鳴電磁波(NMR信号)の分布を,X線CTと同様にコンピューター計算により,デジタル断層画像に構成するもので,NMR-CT,NMR imagingなどとよばれるが,医学の分野ではMRI(magnetic resonance imaging,磁気共鳴画像)とよぶ方向にある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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