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講座 腫瘍マーカー—適応と限界 【最終回】
モノクローナル抗体結合制癌剤による消化器癌の治療
著者: 高橋俊雄1 山口俊晴1 小棚木均2 高橋政弘2 本田光世3 小出芳夫4
所属機関: 1京都府立医科大学第1外科 2秋田大学医学部第1外科 3京都第二赤十字病院 4科薬研究所
ページ範囲:P.83 - P.85
文献購入ページに移動癌化学療法の効果を飛躍的に向上させるために,癌細胞にだけ選択的に傷害を及ぼし正常細胞には傷害を及ぼさない薬剤,すなわち癌に選択毒性のある抗癌剤の開発が待望されている.しかし,膨大な物質のスクリーニングにもかかわらず,未だこのような物質は見出されていない.われわれは抗癌剤に癌選択性をもたせるため剤形の変更など種々の工夫を行つてきたが,その一つとして今回はヒト大腸癌モノクローナル抗体結合制癌剤によるミサイル癌化学療法について概説してみたい.
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