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臨床報告
巨大腹部腫瘤を形成した小網原発平滑筋腫の1例
著者: 㽗村泰樹1 秋元博1 原伸一1 石井義之1 柏木秀幸1 吉井修二1 伊藤顕彦1 足利建1 堀訓也1 曽爾一顕1
所属機関: 1富士市立中央病院外科
ページ範囲:P.125 - P.128
文献購入ページに移動一般に,良性平滑筋腫の部位別発生頻度は,体内における平滑筋の分布と相関するといわれる.泌尿生殖器系,消化管には多く,皮膚には少ないが,深部の軟部組織においてはさらに頻度が低くなる.この深部の軟部組織に含まれる大網,小網,後腹膜原発の平滑筋腫は,きわめて稀といえる疾患であり,本邦では現在までに6例の報告を見るに過ぎない.最近われわれは巨大腹部腫瘤を形成した小網原発平滑筋腫の1例を経験したので報告する.
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