文献詳細
カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・14
胆管粘膜の化生
著者: 松峯敬夫1 広田英夫1 前田秀一1 福島亮治1 青木幹雄2 瀬戸輝一3
所属機関: 1東京都立墨東病院外科 2東京都立墨東病院病理 3帝京大学医学部病理
ページ範囲:P.1369 - P.1371
文献概要
前述したように,胆嚢にみられる化生組織は,おおむね,粘液腺化生(偽幽門腺化生,偽Brunner腺化生)と腸上皮化生の2種のtypeに大別される.いずれも胆道全般に共通した再生変異であり,胆管においてもしばしば同様の変化が見出されている1〜4).
化生の進展とともに,胆管粘膜は次第にその形態を変え,両化生組織の単一,あるいは複合分布により,胃の幽門洞部や十二指腸粘膜に似たさまざまな過形成巣を生じていくが,このような変化はまた,胆嚢にみられる化生巣の性状ともよく一致している.
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