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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻11号

1986年10月発行

特集 胃癌手術の限界と合理化

Appleby手術における検討—遠隔成績の評価および合併症とその対策について

著者: 飯塚一郎1 小西敏郎1 出月康夫1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1529 - P.1534

文献概要

1) stage Ⅲ胃癌症例の累積5年生存率は,Appleby手術例で34.6%,通常の胃全摘膵脾合併切除例で20.5%であり,Appleby手術により,進行胃癌の遠隔成績を向上せしめたと判断された.
 2)肝壊死,胆嚢壊死,十二指腸縫合部の縫合不全は,総肝動脈切離による虚血と関連が深いと考えられ,Appleby手術後,それぞれ5%,8%,7%に発生した.これらの多くは,術中所見に応じた適切な処置,方針の変更により,予防可能であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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