icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻11号

1986年10月発行

特集 胃癌手術の限界と合理化

食道浸潤を伴う胃癌における検討—浸潤陽性のリスクと手術法について

著者: 古河洋1 平塚正弘1 亀山雅男1 大東弘明1 佐々木洋1 甲利幸1 石川治1 福田一郎1 今岡真義1 岩永剛1

所属機関: 1大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.1535 - P.1541

文献概要

 食道浸潤を伴う胃癌158例における,病理組織学的特徴リンパ節転移等について検討した.その結果,①胃上部癌のうち8.1 cm以上のBorrmann 2,3,4型は食道浸潤が高率であつた(P<0.05).②Borrmann 3,4型はびまん浸潤型の食道浸潤が多く,長く浸潤していた(中央値1.7cm).③腹腔内リンパ節転移の多いものは【110】,【111】の転移がみられた.したがつて,浸潤型進行癌では,開胸と5.0cm以上の断端距離と【110】,【111】の郭清を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら