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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻11号

1986年10月発行

文献概要

特集 胃癌手術の限界と合理化

温熱療法併用における検討

著者: 貝原信明1 飯塚保夫1 浜副隆一1 前田迪郎1 古賀成昌1

所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1551 - P.1555

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 進行胃癌の手術では,いかにリンパ節郭清の範囲を拡げても治療成績向上に限界があるのは,癌の胃壁内進展の結果として生じる腹膜転移に対する対策がなされていないためである.われわれは,腹膜再発防止を目的として,手術に併用する温熱療法の効果を検討した.その成績をps(+)胃癌についてみてみると,対照群の5生率43%に対して,温熱療法施行群では63%に上昇した.これは,リンパ節郭清を拡大しただけでは得られがたい成績であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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