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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻11号

1986年10月発行

文献概要

画像診断 What sign?・41

Liver "scalloping"

著者: 佐藤豊1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学放射線科

ページ範囲:P.1565 - P.1565

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 Pseudomyxoma peritoneiは虫垂のmucoceleの破裂,虫垂や卵巣起源の粘液嚢胞腺腫あるいは粘液嚢胞腺癌の腹膜播種により,腹腔内に粘液物質を含んだ多発性腫瘤の形成をみる状態である.原因の良,悪性にかかわらず手術所見あるいは病理所見は類似しており,病変の広範な諸臓器への進展によりその起源臓器の同定も困難であることも多い.腹部単純エックス線像にて輪状石灰化影をみることがある.CT像では腹膜および腸間膜に付着するloculeが多発性にみられ,それらが集簇して腹腔内腫瘤を形成する.腫瘤に接する肝辺縁および腸管は連続性の波状の圧排像を示し,"scalloping"と称される(図).超音波像では多数の隔壁を有する腹水様の所見ascitic septationがみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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