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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻11号

1986年10月発行

臨床報告

両側性孤立性内腸骨動脈瘤の1治験例

著者: 浦口憲一郎1 中山陽城1 名嘉真透1 原口周一1 今村明1 大庭聡1 山名一有1 古賀道弘1 吉田晃治2 野中道泰2 才津秀樹2

所属機関: 1久留米大学医学部第2外科 2国立久留米病院

ページ範囲:P.1593 - P.1596

文献概要

はじめに
 腹部大動脈瘤に連続性,あるいは不連続性に波及する腸骨動脈瘤はしばしば遭遇するが,孤立性腸骨動脈瘤は比較的稀な疾患である.このうち,内腸骨動脈瘤の報告はきわめて少なく,本邦においては金子ら1)の報告以来,10症例が報告されているのみである.また内腸骨動脈瘤は骨盤腔内にあるため,総腸骨動脈瘤あるいは外腸骨動脈瘤とは異なつた臨床的意義を有する.最近われわれは他科にて手術不能の後腹膜悪性腫瘍と診断され,S状結腸へ破裂穿孔した両側性孤立性内腸骨動脈瘤の1治験例を経験したので,本邦報告例を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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