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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻13号

1986年12月発行

特集 ストーマをめぐる最近の話題

ストーマ造設上の工夫

著者: 穴沢貞夫1 片山隆市1 石田秀世1 東郷実元1 高橋日出雄1 桜井健司1

所属機関: 1慈恵医大第一外科

ページ範囲:P.1759 - P.1767

文献概要

 教室における1963年から23年間の結腸ストーマ368例にいて術式の適否を合併症から検討したところ,腹膜外トンネル法(単口式),一次開口粘膜翻転法が腹膜内法,二次開口粘膜非翻転法に比べ,早期,後期合併症ならびにイレウスのいずれの面でも優れていることが判明した.
 またクリーブランドクリニックのストーマ位置ぎめの原則にうたわれている直腹筋内造設が,腸脱出および傍ストーマヘルニアの発生低下に寄与していることも明らかとなつた.
 このような従来の手術手技を基本的に踏襲して造設されたストーマといえども,慎重な術式を選択し,合併症のない管理に適したストーマとすれば,近年のストーマ装具の進歩によりそのincontinenceをかなりの程度まで補うことが可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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