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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻13号

1986年12月発行

特集 ストーマをめぐる最近の話題

Continent Stoma造設術の実際—Kock法

著者: 加藤知行1 安井健三1 加藤王千1 中里博昭1

所属機関: 1愛知県がんセンター外科第3部

ページ範囲:P.1769 - P.1776

文献概要

 手縫い吻合法と器械吻合法によるKock式continent ileostomyの作成法を紹介した.continent ileostomyは便を貯留するreservoirと排便の随意性を司るnipple valveとからなり,valve機能保持のために漿膜・筋層の乱切と焼灼,腸管の回転重積,腸間膜の脂肪結合織切除をとり入れ,valveの長さは4cm以上になるように漿膜・筋層縫合で,またはGIAを使用して固定している.術後は4週間以上カテーテルをreservoir内へ留置して内容のドレナージを行うことが肝要である.いままで11例に行い,その内肥満した患者の1例がvalve機能を喪失して失禁状態であるが,残りの10例は随意性を維持している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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