文献詳細
特集 ストーマをめぐる最近の話題
Continent Stoma造設術の実際—Schmidt法とその評価
著者: 田沢賢次1 新井英樹1 坂本隆1 川口誠1 山本克弥1 勝山新弥1 竹森繁1 広川愼一郎1 坪田孝文1 笠木徳三1 鈴木康将1 永瀬敏明1 田近貞克1 藤巻雅夫
所属機関: 1富山医科薬科大学第2外科教室
ページ範囲:P.1779 - P.1786
文献概要
用いられた結腸遊離平滑筋は排便コントロールに有効に働き,腸管内圧測定においても高圧帯をballoon法により認めることができた.移植平滑筋は剖検例においても明らかに生着し,組織学的にも変性は少なく,電顕学的にも検討し得た.
患者の術後における排便の自制は,とくに夜間の便漏出にたいしては良好な結果であつた.なお今後の長期観察による移植平滑筋の括約機能の変化についても十分検討したい.
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