icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻13号

1986年12月発行

特集 ストーマをめぐる最近の話題

Continent Stoma造設術の実際—Schmidt法とその評価

著者: 田沢賢次1 新井英樹1 坂本隆1 川口誠1 山本克弥1 勝山新弥1 竹森繁1 広川愼一郎1 坪田孝文1 笠木徳三1 鈴木康将1 永瀬敏明1 田近貞克1 藤巻雅夫

所属機関: 1富山医科薬科大学第2外科教室

ページ範囲:P.1779 - P.1786

文献概要

 1978年に発表されたE. Schmidtらの自家遊離腸管平滑筋を用いるcontinent stomaについてその作成法を解説し,術後の臨床経過の概要を述べた.
 用いられた結腸遊離平滑筋は排便コントロールに有効に働き,腸管内圧測定においても高圧帯をballoon法により認めることができた.移植平滑筋は剖検例においても明らかに生着し,組織学的にも変性は少なく,電顕学的にも検討し得た.
 患者の術後における排便の自制は,とくに夜間の便漏出にたいしては良好な結果であつた.なお今後の長期観察による移植平滑筋の括約機能の変化についても十分検討したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら