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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻2号

1986年02月発行

文献概要

特集 Borrmann 4型胃癌—私の治療

Borrmann 4型胃癌の集学的治療—私のプロトコール—手術+内分泌化学療法

著者: 北岡久三12

所属機関: 1北岡クリニック 2前:国立がんセンター病院外科

ページ範囲:P.205 - P.208

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 著者は,国立がんセンター病院において,スキルス胃癌のうち性ホルモン依存性に発育し,tamoxifenによつて発育抑制をうけるものが存在することを明らかにし,女性のスキルス胃癌に補助内分泌療法を施行した.
 成績:1)Open trial(1980〜82):切除44例のうち,TAM(+)21例の5生率は20.4%で,治癒切除8例のそれは55.6%であり,対照群に比し有意に良好であつた.1979年までの成績の約2倍に向上した.2)二重盲検比較試験(1983〜84):切除26例のうち,TAM(+)14例の2生率は77.1%.非治癒切除10例のそれは80.0%で,対照群7例の22.2%に比し有意に良好であつた.
 以上より,スキルス胃癌の補助療法として内分泌化学療法は効果的であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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