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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻2号

1986年02月発行

文献概要

原典を繙く・12

Mirizzi症候群(その2)—Diagnostic Des Obstructions Incomplètes Non Calculeuses Du cholédoque. Leur traitement par la cystico-duodénostomie

著者: 石川功1

所属機関: 1社会保険群馬中央総合病院外科

ページ範囲:P.223 - P.225

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十二指腸を介した胆汁の自由な排出を確保する誘導手術
 胆摘に際しては,終始一貫して胆嚢前庭部(頸部あるいは漏斗部)と胆嚢管を慎重に取り扱い,これらを注意深く剥離する.このようにすれば,前庭部に嵌頓した結石あるいはHeister弁内に嵌入した小結石は,ほとんど常に容易に摘出することができる.
 本法により,術中胆道造影を容易かつ正確に実施するための確かな可能性が得られ,また,総胆管の機能的なすなわち非結石性通過障害が存在する場合には十二指腸への胆汁誘導路となる漏斗状導管部が温存されることになる.とくに,本法により肝・膵機能障害をもたらす胆汁うつ滞ならびに胆石生成や炎症の遷延を将来惹起する原因を除去できるという原理を認めるならば,本法は非常に困難な問題を解決することとなると私は考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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